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手術

精管切断術(パイプカット)とは

術前 / 術後の模式図

術前 / 術後の模式図

男性の精子は精巣で作られ、精管を通って前立腺液や精嚢腺液と混じって精液として射出されます。精管切断術は精管を切断する事によって精子が精液中に射出できないようにします。

不可逆的な避妊を目的とした手術であり、すでにお子様がいて配偶者の同意が得られた方を対象としています。

手術の方法

全身麻酔(鎮静)と局所麻酔を併用して行います。全身麻酔後、陰嚢に局所麻酔を注射し除痛した後、精管を露出します。精管は自然修復しないように1cm程度切除し、断端は折り返して結紮します。皮膚は抜糸しなくても良いように溶ける糸を用いて閉創します。

費用

99,000円(税込) ※麻酔料込み

術後の注意

術後約1週間は性交渉やマスターベーションを控えていただきます。
出血や創部感染のリスクがあるため、1週間は入浴や飲酒、激しい運動も控えていただきます。シャワーは翌日から可能です。

術後の精液検査について

術後2,3ヶ月は精管内に残存した精子が射出されます。
術後2カ月を目途に精液検査を行います。精液検査で無精子と確認できるまでは通常の避妊を行ってください。

合併症

  • 出血

    創部から出血する事があります。場合によっては陰嚢に血種を作る事があります。

  • 精巣萎縮

    まれに精巣の容積が小さくなることがあります。

  • 創部離開

    創部が完治していない状態でマスターベーションや性交渉を行うと創部が離開する場合があります。その際、再手術が必要になる場合があります。

  • 精管の自然修復

    人間の体には自然修復の機構が備わっているため、まれに精管切断後も自然修復する事例が報告されています(1%以下)。そのため無精子症が確認された後も半年に1回程度の精液検査をお勧めします。

初診のご案内

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