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手術
非閉塞性無精子症にたいして行います。
非閉塞性無精子症では、精巣の働きが不十分なため精子が作られませんが、精巣のわずかな部位では精子が作られていることがあります。
Micro-TESEでは手術用顕微鏡を用いて精巣内を観察し、精子がいそうな良好な精細管を回収し、その中に精子がいるか確認する手術となります。
(Micro-TESE)顕微鏡下精巣内精子採取術のイメージ
手術は局所麻酔もしくは全身麻酔でおこないます。
陰嚢の皮膚を3cmほど切開し、精巣を露出したのち、精巣を切開し顕微鏡で確認しながら精巣組織を回収します。
予定手術時間は、約1時間~1.5時間です。採取した精細管は、顕微授精用の顕微鏡で再度精子の有無を確認します。
精子が見つかれば、切開創を縫合して手術を終了します。精子が見つからない場合は、追加採取や反対側の精巣上体を穿刺し、さらに検索することもあります。
術中に精子が確認できなくても培養室での顕微鏡検査にて後で精子が確認できることもあります。
精子が抽出された場合、顕微授精に用いることができるように精巣組織ごと凍結保存します。
凍結した精巣組織は通常数回分の顕微授精に用いることができます。
保険診療 3割負担で約8万円、自費の場合は約25万円
※両側の場合は約2倍の料金になります
当手術は男性不妊症手術の助成金の対象となりますので、住所のある自治体のホームページ等で確認してください。
手術当日は入浴・シャワーは控えてください。翌日からシャワーのみ可能です。
術後7日目頃に受診していただき、抜糸をします。抜糸まではシャワーのみです。
激しい運動や飲酒によって陰嚢が腫れることがありますので、術後1週間は控えてください。
術後精巣機能の低下にともなって男性ホルモン(テストステロン)が低下することがあり、場合によっては定期的な男性ホルモンの注射が必要となる場合があります。
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