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手術
閉塞性無精子症、射精障害にたいして行います。
閉塞性無精子症や射精障害の場合、精巣の働きは正常なため、精巣内には精子が存在します。
一方、精子は精巣上体で運動能を獲得するため、精巣内精子よりも精巣上体精子の方が運動精子の割合が高くなります。
非運動精子よりも運動精子の方が顕微授精の成功率が高くなるため、できれば運動精子を回収することが望まれます。
MESAは精巣上体を穿刺することによって運動精子を探す方法になります。
精巣を露出するため、同時にTESE(精巣内精子回収術)も施行します。
MESA(精巣上体精子採取術)のイメージ
手術は局所麻酔もしくは全身麻酔でおこないます。
陰嚢の皮膚を3cmほど切開し、拡張した精巣上体管を穿刺し、精巣上体液を回収します。
精巣上体液を回収したのち精巣に5mmほどの切開を加えて、精巣組織を回収します(TESE)。
予定手術時間は、約1時間~1.5時間です。
採取した精巣上体液は、顕微授精用の顕微鏡で再度精子の有無を確認します。
精子が十分見つかれば、切開創を縫合して手術を終了します。
精子が見つからない場合は、追加採取や反対側の精巣上体を穿刺し、さらに検索することもあります。術中の判断でMicro-TESEに移行することもあります。
精子が抽出された場合、顕微授精をおこないます。また精巣組織は次回の顕微授精のために凍結保存しておきます。Simple-TESEに含まれます。
手術当日は入浴・シャワーは控えてください。翌日からシャワーのみ可能です。
術後7日目頃に受診していただき、抜糸をします。抜糸まではシャワーのみです。
激しい運動や飲酒によって陰嚢が腫れることがありますので、術後1週間は控えてください。
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