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男性不妊情報

胚のグレードによって妊娠後の経過は変わるのか? その1

体外受精をされた方なら胚のグレードによって妊娠率が変わる事はご存知かと思いますが、妊娠後の経過についてはどうなんでしょうか。

 

グレードの低い胚で妊娠できたとしても妊娠中の合併症や新生児の合併症が多かったらどうしよう、と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。

今回はその様な疑問について調べた研究のうち、胚のグレードと移植・妊娠後の成績についてまとめた研究を紹介したいと思います。

The association between embryo quality and perinatal outcome of singletons born after single embryo transfers: a pilot study.

(胚のグレードと周産期における結果の関係:パイロットスタディ)
この論文はカナダのOron氏らによって2014年のHuman Reproduction誌に発表された研究です。

この研究では40歳以下で新鮮胚移植を行った1541例のうち、良好胚と不良胚に分けて結果を比べています。不良胚とは初期胚であればグレード3,4の初期胚を、胚盤胞であればグレード3BB未満と定義しており、グレード2の初期胚や3BB以上の胚盤胞を良好と定義しています。

 

次回は結果についてご紹介していきます。

 

(文責:[医師部門] 江夏 徳寿 [理事長] 塩谷 雅英)

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