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男性不妊情報

男性の睡眠時間と妊娠力 その2

今回は睡眠時間と妊娠力の相関について調べた下記の研究をご紹介しています。

 

Male sleep duration and fecundability in a North American preconception cohort study

(男性の睡眠時間と妊娠力について、北アメリカのコホート研究から)

 

男性の睡眠時間と妊娠力 その1では、
睡眠時間の分布で見ると睡眠時間の平均は7時間が最も多く、6時間、8時間と続いているという結果で、アメリカ人は割としっかりと睡眠を確保できている方が多いみたいですというお話をしました。

 

今回からは、妊娠に関する結果についてお話ししていきます。

 

 

実際の妊娠率を見てみましょう。

調整妊娠率とは、睡眠時間の比較を年齢やパートナーの年齢、性交渉の頻度、パートナーの睡眠時間などで補正して、純粋に男性の睡眠時間で比べたものです。

 

これを見ると睡眠時間8時間の方を基準とすると、睡眠6時間以内だと0.62倍しかパートナーが妊娠していない事が分かります。

95%信頼区間上限も0.87なので統計学的にもかなり有意な差がついていると考えられます。

中途覚醒の有無については、中途覚醒が50%以上あった人達の群では0.93倍と妊娠率が低くなっていますが、有意な差ではないようです。
次は別の視点から睡眠時間と妊娠率を見た結果と、結論はどうなるのかをお話ししたいと思います。

 

前回の記事もご参照ください。

男性の睡眠時間と妊娠力 その1

 

(文責:医師部門 江夏 徳寿、理事長 塩谷 雅英)

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