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男性不妊情報

検査だけでも妊娠しやすくなる? その1

不妊症には様々な原因がありますので、初診の方では1ヶ月程かけて様々な検査を行っていくのが通常ですが、

中にはその間に妊娠される方もいらっしゃいます。

 

「あれ、治療開始前に妊娠した?」と思われるかもしれませんが、検査の中にはそれ自体で妊娠しやすくなるものもあります。

 

本日は卵管造影検査と妊娠の関係についての報告をご紹介したいと思います。

 

 

ちなみに卵管造影とは子宮から造影剤を注入して卵管の通過性や形状、腹腔内への拡散、子宮の形状を調べる検査です。
さて本日紹介する論文ですが、
Tubal flushing for subfertility. (軽度不妊症に対する卵管疎通)
これは、イギリスのコクランライブラリー2015年版に掲載されているメタ解析の結果になります。

 

(メタ解析とは、別々に行われた複数の研究の結果を統合し、より高い見地から分析することをいいます。一般的には質の高い根拠が得られるといわれています)

 

この研究では13のランダム化試験における2914人の被験者を対象とした論文をメタ解析して卵管造影を行った群と行っていない群の妊娠率、出産率を比較しています。

 

さて卵管造影の検査で妊娠はどれくらい増えるのでしょうか。

次回はその結果をお話しします。

 

以下のリンクもご参照ください。

英ウィメンズクリニックホームページ 子宮卵管造影
(文責:[医師部門] 江夏 徳寿 [理事長] 塩谷 雅英)

参考情報