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男性不妊情報

妊娠しやすい季節はある?

春先から今頃の初夏にかけては気持ちの良い日も多いですよねチューリップ赤

ただ本当に気持ちの良い季節は短いもので、最近は日差しがだんだんと強くなってきたり晴れ梅雨の鬱陶しい時期になってきましたがあじさい

そんな折、気候が良ければ妊娠もしやすいのでは?と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか?

皆さんもご存知の様に、自然界の多くの動物は繁殖期が決まっており、生存に適した時期に妊娠するようになっています。

ただ、人間社会の中では何月生まれがすごく多いという話はあまり聞いたことがありませんよね。

実際はどうなんでしょう?

その答えを探るべく厚生労働省ホームページを見てみました。厚生労働省は毎年出生数の統計を取っており公開しています。

 

さて、上の表はそのホームページから抜粋してきたものになりますが、日本人における人口千人あたりの出生数になります。

途中の途切れている部分は戦争でデータが欠けている部分になります。

興味深いことに、戦前のデータでは月によって出生数に大きなばらつきがあることが分かります。いずれの年も1月から3月の出産、つまり4月から6月頃に妊娠していた方が多かった事が分かります。一方5,6月の出産、つまり8、9月頃に妊娠していた方はその半分くらいと少なかった事が分かります。

なぜこのような差が生まれたのか?

ここからは推測ですが、夏バテで性交渉の頻度が減ったことや夏季の暑さで精液所見が悪化していた可能性があると思われます。

その意味では春先から初夏にかけては気候が良く、妊活に適していた時期だったのではないでしょうか?

 

一方で現在では、夏も冬も快適に過ごせるようになってきたため季節による妊娠率の差が無くなってきたと考えられます。
ということで結論としては、

・現在では季節による妊娠率の差はない。
でした。

ただ、やはり快適な環境で過ごせることが妊娠率の向上につながる事も伺えましたので、日頃からなるべく快適な環境で過ごせるよう工夫していきたいものですね。

(文責:医師部門 江夏徳寿、理事長 塩谷雅英)

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