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男性不妊情報
体外受精や顕微授精を行った後は、受精後数日間培養してから移植もしくは凍結を行います。
その際、初期胚移植(凍結)にするか胚盤胞移植(凍結)にするか選ぶ必要がありますが、よく聞かれるのが「どっちがいいんでしょうか?」という質問です。
確かに「どっちにしましょうか?」と聞かれても困りますよね。
今回は両者の違いとどちらが良いかについて調べた研究について紹介したいと思います。
まず、初期胚移植(凍結)と胚盤胞移植(凍結)の違いについて説明したいと思います。
上の図では採卵当日に顕微授精で授精を行った日を0日目としてカウントしています。
受精した卵子は受精卵となり2日目には4つほどの細胞に分裂します。
これが初期胚で、初期胚移植の場合はこの状態で移植を行い、初期胚凍結ならここで凍結を行います。
これをあと3日くらい培養を行うと100個程に細胞分裂し胚盤胞となります。
ということで、初期胚移植(凍結)と胚盤胞移植(凍結)の違いは、体外で培養する日数の違いとなります。
では、それぞれを移植した場合の成績はどうなのでしょうか。
それを調べた研究について次回より紹介したいと思います。
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(文責:[医師部門] 江夏 徳寿 [理事長] 塩谷 雅英)