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男性不妊情報

スポーツと精子力の関係 その2

前回はスポーツと精子の関係についての報告を紹介ということで、まずは運動の強度と精子の所見の関係の結果についてご紹介しました。

 

その結果は、いくつかの研究で運動が精子の運動率や精子濃度などを上昇させることが報告されていて、面白いことにエリートアスリートよりも趣味でスポーツをしている人たちの方が所見が良いという結果になっていました。
今回はいくつかのトレーニングの種類と精液所見の関係をみた結果を紹介して、スポーツと精子力の関係がどうなっているかお話いたします。

 

 

上の表は、いくつかのトレーニングの種類と精液所見の関係を示しています。

これを見ると、自転車トレーニング、5900mの高地トレーニング、高強度トレーニングにおいて、トレーニング前より所見が悪くなっています。一方でエルゴメーターや中等度トレーニングのようなマイルドな運動は所見が良くなっているようです。

これらハードな運動が精液所見をむしろ悪化させている原因としては、主にトレーニングによる酸化ストレスの増加や慢性的な疲労が関与していると考えられます。

自転車トレーニングに関しては、サドルの圧迫による骨盤内の血流低下も関与していると考えられますので、時々立ちこぎをしたり、ハンドルを少し高めに設定するのが良いと考えられています。

まとめますと

・適度な運動は精液所見を改善させるが、やりすぎると逆に悪化させる。
という事でした。

無理のない範囲で、継続できる運動を続けていけるといいですね!
以前ににご紹介した男性不妊関するテーマの記事もあわせてご参照ください。

 

(文責:医師部門 江夏徳寿、理事長 塩谷雅英)

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