不妊治療の助成金制度については以前ご紹介（下記のリンクからお読みいただけます）いたしましたが、

男性不妊にも助成金制度があることをご存知でしょうか？

 

 

この助成金制度は基本的には無精子症の手術が対象になります（精索静脈瘤手術は保険適応なので助成金対象外となります）。

 

助成金額は自治体によって違いますが、神戸市の支給額を例に挙げたいと思います。

・夫婦の所得が730万円未満の場合　－　15万円
・夫婦の所得が730万円以上の場合　－　7万５千円

これは、女性の採卵や顕微授精、移植に対して支払われる助成金とは別に上乗せできます。

 

また採卵前にmicro-TESEを行って、精子が得られず奥様の採卵を行わなかった場合は、ご主人の手術代だけでも助成の対象となります。

注意しておかなければいけない点として、手続きには自治体の指定医療機関である必要があります。

当院は神戸市の指定医療機関ですので、神戸市以外在住の方でも助成の対象となりますが、自治体によって助成金制度が異なる場合がありますので、ご自身の住んでいる自治体のホームページなどでご確認されることをお勧めします。

不妊治療は保険が効かない治療が多く、費用面でストレスを感じる事も多いと思いますが、このような助成金制度は積極的に利用していきたいですね。

過去の記事もあわせてご参照ください
不妊治療に対する助成金制度をご存知ですか？
助成金の支給額ってどれくらい？
申請するための書類は？
助成金 _ Q & A

（文責：医師部門　江夏徳寿、理事長　塩谷雅英）