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男性不妊情報
風疹ワクチンは現在の子供は無料で受けられることになっています。
これは、必要性が高いと認められたワクチンを定期接種ワクチンとして税金で負担する制度になり、下記の様なワクチンが対象となっています。
日本小児科学会ウェブサイトより
ロタウイルスやおたふくかぜワクチンなどは小児科学会が推奨していますが、任意接種ですので自己負担での接種になります。
風疹ワクチンは麻疹と一緒にMRワクチン(measles rubella ワクチン)として1歳時に接種されます。
ところが、先日お伝えしたように男性でこの定期接種の対象となっているのは1981年4月2日生まれ以降です。
実は女性でも、1979年4月2日~1987年10月1日生まれの世代は定期接種の対象となっておらず、抗体を持っていない可能性があります。
この事から、風疹の予防接種は助成金の対象となっています。
条件は各自治体によって違うのですが、神戸市の場合は
(1) 風しんの抗体が十分でない妊娠を希望する15歳以上43歳未満の女性
(2) (1)の同居者のうち、風しんの抗体が十分でない方
(3) 風しんの抗体が十分でない妊婦の同居者のうち、風しんの抗体が十分でない方
※「風しんの抗体が十分でない」とは、下記の【1】または【2】に該当する方
【1】罹患歴がなく、かつ、予防接種歴がない
【2】採血日が平成29年4月1日以降の検査で抗体価が低い(HI法では抗体価16倍以下をいう)
となっています。
ちなみに助成金額は2500円で、ワクチンが6000円程度ですので自己負担3500円程になります。
奥さんの抗体が十分でなければ男性でも助成金の対象になります。
なお助成を受けることができる医療機関については、指定医療機関である必要がありますので調べてから受診されることをお勧めします。
(当院は指定医療機関です)
なお、抗体価検査の助成金については、現在助成の対象外となってしまったようです(自治体によって違います)。
風疹はワクチンで防げる病気ですから、積極的に助成金を活用して予防していきたいですね。
以前の記事もご参照ください。
男性でも測っておいた方がいい?風疹抗体について~風疹にかかるのは男性が多い
男性でも測っておいた方がいい?風疹抗体について~ワクチン接種の対象は。
(文責:医師部門 江夏 徳寿、理事長 塩谷 雅英)